2018年北海道胆振東部地震,日高幌内川(厚真川支流)堰止湖の現状

2018年9月16日未明に発生した北海道胆振東部地震の最も被害の大きい領域である厚真町を見学する機会がありました。寒地土研の山崎さんとドーコンの安元さんに現地案内していただきました.大変ありがとうございます.

朝から曇天で時折小雨も降る天候でしたが、まだ被災の生々しい状況がよくわかりました。

堰き止め湖を形成した尾根の崩壊は、おそらくスプレッド型の低角度の滑り面が活動したもので、移動体内部には、砂岩泥岩互層の巨大なブロックが、様々な方向に転がっており、いわゆる円弧滑りとは異なる性状であることが明確でした。巨大なブロックの転倒は、岩手内陸地震の荒砥沢地すべりの小型版のように感じました。

同行していただいた寒地土研の山崎さん(主著者は伊東さん)が2021年に詳細な報告をされていますが、北北西-南南東の背斜構造(ほぼ水平)となっている尾根が選択的に地すべりとなっていることを説明いただきました。

堰止湖はまだ存在している.灌漑用なのか,すべてを放流することはなさそうである.ここを地すべりパークなどにしてカヌーや水遊びができるようにすることも可能だろう.

地震地すべりは、稀な事象であると思っていましたが、2004年の中越地震、2008年の岩手内陸地震、2016年の北海道胆振東部地震、熊本地震や、昨年の能登半島地震など、大規模な事例が増えているなあと思います。発災前の微地形判読と特徴をAIで、解析したいと強く思いました。ただ、発災前のDEMで1mメッシュ程度なものがあるのはつい最近なので、教師データ量が圧倒的に足らないので、まだこれからです。

コメントを残す